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化学研磨

公開日: |更新日:

化学研磨とは

化学研磨とは、金属素材の表面を磨いて滑らかにする研磨加工の1種であり、砥石や研磨機の代わりに化学薬品を使用することが特徴です。

一般的にイメージされる研磨作業では、金属ワークの表面を作業員の手や加工機で磨いて物理的に削っていく作業が主となりそうですが、化学研磨は金属ワークを研磨用の化学薬品(溶液)に浸して表面に生じる化学反応を利用することがポイントになります。

化学研磨のメリット

金属ワークの表面を滑らかにして光沢を得られる

化学研磨では、溶液に金属素材を浸して反応させるため、素材表面をほとんど同じタイミングや速度で研磨処理できる点が重要です。

これにより、化学研磨では金属の表面を均一に処理しやすくなり、結果として平滑な仕上がりを得やすくなることがメリットです。また表面の金属光沢も生まれやすくなるでしょう。

仕上がりのバランス調整を行いやすい

化学研磨では化学反応の原理に則って研磨を行えるため、金属ワークの厚みを調節したり薬品の濃度を調整したりすることで、仕上がりのバランスを整えやすくなります。

そのため、化学研磨は研磨加工の中でも比較的調整しやすいことがメリットです。

複雑な形状のワークや内部の研磨も行える

化学研磨はめっき加工と同様に、化学薬品に浸して反応させる加工方法のため、通常の機械研磨や手作業による加工では対応できない複雑形状のワークや内部まで処理できることが強みです。

物理的なダメージや影響を受けにくい

化学研磨では高速回転する砥石などにワークを接触させて、物理的に表面を削り取る工程が不要となります。これによりワークへの接触ダメージや熱影響を回避して、ワークの劣化を防止しやすいことはメリットです。

加えて研磨による切削屑も発生せず、作業環境やワークの表面をクリーンな状態に維持しやすい点も見逃せません。

腐食部分の洗浄と耐食性の向上

化学研磨は異物の混入を防いでワーク表面の不純物を除去できるため、腐食してしまった部分を処理して、さらに加工後の耐食性を高められるといったメリットもあります。