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チタンへのめっき加工

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チタンとは

チタンは元素記号「Ti」で表記される原子番号22の金属元素であり、強度に優れながら軽量であり、さらに耐熱性や耐食性、耐候性などが優れている点が特徴です。またチタンと酸素が反応した酸化チタンはとくに安定性の高い物質であり、耐食性を見れば金やプラチナといった貴金属に近い耐食性を有する点が重要です。このため、酸化チタンは工業分野や医療分野など幅広いジャンルで活用されており、航空機や潜水艦の部品から人工関節の素材まで多種多様なチタン製品があります。

チタンにめっきをすることは可能?

結論から言えば、チタンの表面にもめっき加工を施すことは可能です。ただし、そもそも特に酸化チタンは耐食性や耐熱性、耐候性などに優れており、そのまま利用されることが多い他、酸化チタンでは表面に酸化被膜(不動態被膜)が形成されるため、めっき加工の素材としては難素材になっていることもポイントです。

そのため酸化チタンにめっき加工を行う場合、事前に不動態被膜を除去するといった前処理を行わなければなりません。

なお、純チタンは製錬・加工が難しく、量産目的の素材などには使われにくいといった特徴もあります。

めっき後のチタン素材は、さらに色々な用途で使われます。

チタンにめっきをする理由・メリット

チタンをベースとした酸化チタンは幅広い分野で使用されている反面、チタンの素材特性がそのまま製品特徴になっているケースが大半です。そのため、銅めっきやニッケルめっきといった素材でめっき加工を重ねることにより、軽量性や強度といったチタンのメリットを保ちつつ、さらに導電性を強化して機能性を高めるといったことが可能となります。

また、チタンは耐久性や耐食性に優れているものの、耐摩耗性はそれほど強くないため、めっき加工を行うことで素材の表面に耐摩耗性を付与できることもメリットです。その他、はんだ付けなどの作業を行う前処理として、チタンへのめっきが行われることもあります。装飾性を高めるめっき加工によって外観のカラーバリエーションを増やすといったことも可能です。

なお、チタンへのめっきでは熱処理を伴わないめっき加工も可能であり、めっき後の処理を省略できるといったメリットもあります。