めっき加工業者一覧
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アルミニウムは軽量で加工しやすく、熱伝導性や電気伝導性にも優れているため、さまざまな分野で活用されている金属です。しかし、「めっきが難しい素材」としても知られています。
では、アルミに銀めっきを施すことはできるのでしょうか?この記事では、「アルミに銀めっきは可能なのか?」「銀めっきを施すことでどのようなメリットがあるのか?」を分かりやすく紹介します。
結論から言えば、アルミに銀めっきを施すことは可能です。
ただし、アルミは空気に触れるとすぐに酸化皮膜を形成する性質があり、そのままでは銀めっきの密着性が十分に得られません。安定しためっき皮膜を形成するには、脱脂・エッチング・亜鉛置換といった前処理を丁寧に行い、下地を整える必要があります。
また、密着性や耐食性を向上させるために、銀めっきの前に無電解ニッケルめっきを施す「下地めっき」が併用されるケースも多くあります。
銀めっきは美しい見た目だけでなく、機能的にも優れた特性を持つめっき処理です。アルミに銀めっきを施すことで得られる代表的なメリットを紹介します。
銀はすべての金属の中でも最も高い電気伝導性を誇ります。アルミに銀めっきを施すことで、接点部や基板、コネクタなどの導電性をさらに向上させることが可能。軽量性と高伝導性を両立できるため、コネクタやバスバー、電極部品などに広く利用されています。
さらに銀めっきは、接点や通電部における接触抵抗を低減する効果があります。そのため、半導体デバイスの端子やセンサー類といった電気的ロスを最小限にしたい用途にも適しています。
銀は電気だけでなく熱の伝導性にも優れており、放熱性能が重視される部品においても有用です。アルミ本来の高い熱伝導性に銀めっきを組み合わせることで、ヒートシンクや放熱板としての性能をさらに向上させることができます。
特に、LED照明モジュールやパワーデバイスといった高発熱部品の冷却効率向上に効果を発揮します。
銀めっきを施すことで接触部分の摩耗や酸化膜の形成を抑制し、通電時の接触抵抗の上昇を抑制できます。さらに、酸化や硫化に対するバリア性能も高まり、長期使用環境における安定性が向上します。
そのため、端子やコネクタ、接点部品など繰り返し接続・切断される部品や、長期信頼性が求められる電子部品にも広く用いられています。
銀ははんだとの濡れ性に優れ、めっき後でも安定した接合界面を形成できることが大きな利点です。アルミは本来はんだ付けに適さない素材ですが、銀めっきを施すことで安定したはんだ付けが可能となり、電子部品の実装工程にも適しています。
工業・産業分野で広く使われる金属部品は、そのままだとサビやすかったり電気が通りにくい素材も。めっき加工を行うことで、素材に新たな機能性を付与することができます。金属に限らず、家電製品などのプラスチック部分にもメッキ加工を行うことで、まるで金属のような見た目にグレードアップすることが可能。
ただし、加工難易度の高い素材や部品の大きさ、希望するロット数によってはめっき加工を断られてしまうことも。ここでは、素材×目的別に、対応実績のあるめっき加工業者を紹介します。
強固な膜で覆われた加工難易度が高いアルミニウム材でも、独自の前処理技術でスピーディーかつ安定した品質でのめっき処理を実現し、密着性も担保。
一般的な1部品ずつ吊るす方式ではなく、かごに入れてまとめてめっき加工を行うため、1g程度の小さな部品でも対応可能。
引用元:オーエム産業公式HP
https://www.oms.co.jp/service/plating-tec/plating3/cat14/
銅の酸化・変色を防ぐためによく用いられる金・銀めっきの技術開発を行っているため、これまでにない表面特性を持った部品に仕上げられる。
部品の一部分にのみスポットめっきを行えるため、部品全体にしかめっき処理できない場合よりも金・銀の使用量を抑え、コスト調整に繋がる可能性も。
プラスチックへのメッキ加工専門業者として約60年間のノウハウを持つ。組合企業と協業し、それぞれが得意なめっきを組み合わせることで、金属光沢やサテン調、ベロア仕上げなど様々な色調に装飾可能。
自社に大物と小物に分けた生産ラインを設ける。特にアミューズメント施設の大型部品などの2m×1m×0.3mの大型製品に対応できるのが特徴。