めっき加工業者一覧
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アルミニウムは軽くて加工しやすく、さまざまな分野で使われている金属ですが、「めっきが難しい素材」としても知られています。では、そんなアルミに無電解ニッケルめっきを施すことはできるのでしょうか?
結論から言えば、アルミに無電解ニッケルめっきを施すことは可能です。
ただし、アルミニウムは空気に触れると自然に酸化被膜を形成するため、通常のめっきと同じようにはいきません。めっきの密着性を保つには下処理が重要です。適切なエッチング処理や亜鉛置換処理を行うことで、安定しためっき皮膜を形成できます。
無電解めっきは電気を使わず、化学反応で金属を析出させるため、複雑な形状でも均一に皮膜をつくることができ、アルミとの相性も良好です。
アルミに対して無電解ニッケルめっきを行う場合には、前処理が必要となります。脱脂、エッチング、デスマット、ジンケート処理、硝酸浸漬、ジンケート処理といった工程を経て、無電解ニッケルめっきを行います。ここでは、それぞれの工程について解説します。

アルミの表面に付着している汚れ・油分の除去を行うための処理です。表面に潤滑剤や切削油などが残っている状態だと、後に行うめっきの工程で不良が発生する可能性がありますので、しっかりと脱脂を行うことが大切です。また、アルミは酸やアルカリに弱いことから、脱脂を行う際には中性や弱アルカリ性の薬品を使用することが一般的とされています。
酸化皮膜の除去に加え、めっき被膜の密着性を得る目的で行われます。アルカリ性の薬品や電解などによってアルミの表面をわずかに溶解させて酸化皮膜を除去します。そして、表面を粗化することでめっきの密着性を向上させられます。ただしこの工程は製品の表面に対して行われるものであるため、部品の形状や寸法に影響が出る可能性もあります。豊富なノウハウと経験を持ったメーカーに依頼することが大切です。
脱脂・エッチングの工程にて汚れや酸化皮膜を除去した後、アルミの表面に発生した後銅やケイ素などの除去を行います。この工程をデスマット処理といい、硝酸を使用します。残留物が残っていると密着性が低下するため、この工程でしっかりと除去し、表面を整えておくことが重要となります。
亜鉛置換とも呼ばれるジンケート処理は、アルミの表面に亜鉛の薄い層を形成する工程です。これは、アルミが酸素に触れるとすぐに酸化皮膜を形成してしまいますので、アルミが酸素に触れないようにするために必要となる処理です。
このジンゲート処理は基本的に2回行われており、1回目の処理を行った後、生成した亜鉛の被膜を硝酸に浸漬して剥がした後、さらにジンケート処理を行います。ジンケート処理を2回行うことによって、より均一で緻密な亜鉛置換被膜が形成され、高品質なめっき加工を行えるようになります。
最後に無電解ニッケルめっきを行います。めっき液中で起こる化学反応を利用してアルミ表面に均一なニッケル被膜を形成するとともに耐食性や耐摩耗性、装飾性を付与します。そのほか、密着性向上や水素脆性の防止などのためにベーキング処理などを行うケースもあります。
無電解ニッケルめっきを施すことで、アルミ素材にさまざまな機能性が加わります。ここでは代表的なメリットを紹介します。
アルミは軽量で加工しやすい一方、摩耗や擦れに弱い素材です。
無電解ニッケルめっきを施すことで、表面硬度が高まり(通常500〜700Hv程度)、摩擦や接触による摩耗に対して強くなります。
軽量性と耐久性の両立が求められる場面で重宝されており、たとえば自動車業界では、エンジン内部の可動部品やギア周辺の部品などに、無電解ニッケルめっきを施したアルミ素材が活用されています。
アルミは自然に酸化皮膜を形成する性質がありますが、塩分や化学薬品にはあまり強くありません。無電解ニッケルめっきは耐酸性や耐アルカリ性に優れており、腐食性のある環境下でも安定した性能を発揮します。
そのため、半導体装置の部品や工場内の湿潤環境など、腐食リスクの高い現場でも幅広く活用されています。
無電解ニッケルの皮膜は表面が平滑で摩擦係数が低く、異なる金属同士の直接接触によって生じる摩擦や焼き付きのリスクを低減します。
そのため、動作のなめらかさと耐久性が求められるロボットアームの関節部品やプリンター内部の駆動部品など、精密機器の可動部にも広く活用されています。
アルミは、一般的にはんだが乗りにくい金属とされていますが、無電解ニッケルめっきを施すことで表面が安定し、はんだ付けや接着がしやすくなります。
特に、電子部品の実装工程やコネクタ端子の製造ラインなどでは、作業の安定性や品質の向上に大きく貢献しています。
無電解めっきは、電流の流れに左右されないため、凹凸のある複雑な形状でも、均一に膜厚を形成することが可能です。この特性は、医療機器や航空機の部品など、高精度と高信頼性が求められる分野で特に効果を発揮します。
無電解ニッケルめっきを施すと、表面に上品な光沢や質感が生まれ、製品の印象をぐっと引き上げることができます。デザイン性や見た目の統一感が求められる製品にもよく使われており、高級感を出したい場面にもぴったりです。
日本電鍍工業(大阪)は、アルミニウム素材への「無電解ニッケルめっき」に対応しています。
複雑な形状や大型のアルミ部品に対しても、均一な膜厚でめっきを施せる点が特徴です。寸法精度が求められる部品への耐食性・耐摩耗性の付与や、外観を整える金・銀・銅色などの色調表現にも対応しています。

BEFORE
引用元:日本電鍍工業公式HP(https://nihondento.co.jp/case_study/アルミニウム素材に金銀銅色のめっき/)

AFTER
引用元:日本電鍍工業公式HP(https://nihondento.co.jp/case_study/アルミニウム素材に金銀銅色のめっき/)
難素材であるアルミに対し、真鍮・ニッケル・銅めっきで金・銀・銅の色調を表現。さらにクリア塗装で耐久性を高め、ロゴ印刷で仕上げる複合加工を実現しています。複数の表面処理を組み合わせ、素材の課題を解決しつつ意匠性も追求する、ワンストップ対応の強みが活かされた好事例です。
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無電解ニッケルめっきの
加工事例を詳しく見る

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引用元:日本電鍍工業公式HP(https://nihondento.co.jp/case_study/アルミ製大型部品へのニッケルめっき/)

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引用元:日本電鍍工業公式HP(https://nihondento.co.jp/case_study/アルミ製大型部品へのニッケルめっき/)
500mm超の大型アルミ部品へ、ニッケルめっきを施した技術事例です。本来めっきが困難なアルミ、かつ大型という二重のハードルに加え、定着の難しいニッケルの組み合わせを緻密な管理で克服しています。
工業・産業分野で広く使われる金属部品は、そのままだとサビやすかったり電気が通りにくい素材も。めっき加工を行うことで、素材に新たな機能性を付与することができます。金属に限らず、家電製品などのプラスチック部分にもメッキ加工を行うことで、まるで金属のような見た目にグレードアップすることが可能。
ただし、加工難易度の高い素材や部品の大きさ、希望するロット数によってはめっき加工を断られてしまうことも。ここでは、素材×目的別に、対応実績のあるめっき加工業者を紹介します。
強固な膜で覆われた加工難易度が高いアルミニウム材でも、独自の前処理技術でスピーディーかつ安定した品質でのめっき処理を実現し、密着性も担保。
一般的な1部品ずつ吊るす方式ではなく、かごに入れてまとめてめっき加工を行うため、1g程度の小さな部品でも対応可能。
引用元:オーエム産業公式HP
https://www.oms.co.jp/service/plating-tec/plating3/cat14/
銅の酸化・変色を防ぐためによく用いられる金・銀めっきの技術開発を行っているため、これまでにない表面特性を持った部品に仕上げられる。
部品の一部分にのみスポットめっきを行えるため、部品全体にしかめっき処理できない場合よりも金・銀の使用量を抑え、コスト調整に繋がる可能性も。
プラスチックへのメッキ加工専門業者として約60年間のノウハウを持つ。組合企業と協業し、それぞれが得意なめっきを組み合わせることで、金属光沢やサテン調、ベロア仕上げなど様々な色調に装飾可能。
自社に大物と小物に分けた生産ラインを設ける。特にアミューズメント施設の大型部品などの2m×1m×0.3mの大型製品に対応できるのが特徴。