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化学的特性

公開日: |更新日:

めっきの化学的特性
とは?

めっきの化学的特性とは、医療用器具や触媒金属フィルターなどの医療分野・化学工業分野で効果を発揮する性質です。これらの目的に使用される素材は、細菌の増殖を抑えることが大切。そのため、抗菌めっきのような抗菌性を有するめっきが採用されることがあります。

主な化学的特性

主な化学的特性は、以下の4つです。

  • 耐薬品性
  • 汚染防止性
  • 抗菌性
  • 耐刷性

ここでは、それぞれの化学的特性の特徴や使用されるめっきの種類、適用例について詳しく解説していきます。

耐薬品性

化学薬品において耐食性を持つ特性です。耐薬品性を有する代表的なめっきは、鉛・錫-鉛・無電解ニッケルなど。電極には白金めっきが採用されています。

反応槽や攪拌機、蒸留塔のような化学工場の必要設備などで要求され、他にも熱交換器、バルブ、ポンプなどへの利用がメインです。

有機酸に対する耐食性を必須とする食器加工機械のようなケースでは、錫めっきが用いられます。

主に使用されるめっきの種類

鉛、白金、無電解ニッケル、錫、
工業用クロム

耐薬品性の適用例

化学機器、電極、食品器具

汚染防止性

化学機器の接液面にスケールなどの汚れの付着を抑える役割を持ちます。スケール対策を怠ると設備のパフォーマンスが著しく落ちるため、スケールによる障害が心配される分野では重要視される特性です

主に無電解ニッケルめっきに汚染防止性があり、同めっきは耐薬品性も有していることから、多くのシーンで利用されています。

またクロムめっきのような汚れにくく細菌の増殖を抑制する特性を持つめっきは、冷蔵庫のハンドルや自動車のドアノブなど人の手が触れる箇所に利用されています。

主に使用されるめっきの種類

無電解ニッケル、クロム

汚染防止性の適用例

化学機器、家電製品

抗菌性

銀や銅に代表される抗菌めっきは、細菌の増殖抑制が可能です。スプーンやフォークなどの口に入れるものや、靴下の繊維に銅めっきを施したような普段から身につけるものなどに広く利用されます。

元の素材の性質を維持しながら抗菌性を持たせられるのも特徴です。

主に使用されるめっきの種類

銅、銀、コバルト

抗菌性の適用例

ドアハンドル、取っ手など

耐刷性

印刷用のシリンダー・ローラーに必須の特性です。インクや染料の保持に優れ、インクによる腐食を抑えたり、かきとり時の摩耗を防止したり、容易にインキ除去を行ったりできます

鮮明な印刷を実施しなくてはいけない場面で重宝するでしょう。

主に使用されるめっきの種類

工業用クロム

耐刷性の適用例

印刷用ローラー

化学的特性の
付与ができる
めっき業者はどこ?

化学工業分野で広く活用される化学的性質のめっきは、日常生活においても重要な役割を担っています

ただ、信頼性の高いめっき業者を探すのは容易ではありません。特に化学的特性のような機能めっきに精通し、深い知識と確かな技術のある業者となると、数が限られてきます。

そこで化学的特性を含め、機能性めっきを施せる業者をリストアップしたので、目的やニーズに合っためっき加工を目指す担当者はぜひチェックしてみてください。