めっき加工業者一覧
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無電解ニッケルめっきとは、金属としてニッケルを活用しためっき技術であり、中でも特にめっき被膜の形成に関して電気を使わず化学反応を利用するニッケルめっきです。
無電解ニッケルめっきは電気を使うことがないため、電気を通さない製品や素材に対してもめっきを施せることがポイントです。一方、無電解ニッケルめっきでは被膜にリンが含まれており、被膜におけるニッケルの含有割合がおよそ86~92%になるという点も無視できません。
そのため、無電解ニッケルめっきは「ニッケル-リン合金めっき」のように呼称されることもあります。
無電解ニッケルめっきの特性として、複雑な形状を持つ部品や、細かい部分を持つデザインであっても、比較的均一な厚さのめっき被膜を形成できるといった点が挙げられます。
電気を使ったニッケルめっきでは、電気分布という特性によってめっき厚にムラが生じることもあることが欠点です。対する電解ニッケルめっきは高い精度でニッケルめっきを実現できる技術であり、品質の追求に適しています。
ニッケルめっきは耐食性や耐摩耗性に優れており、防錆効果を期待したり、耐久力の増強・維持を考えたりしたい際に有効です。
また、前述したように無電解ニッケルめっきはリンを使った合金めっきです。そのため、リンの持つ特性も合わせて機能追求をすることができます。
さらに無電解ニッケルめっきではフッ素樹脂やセラミック粒子といった素材を添加することで、一層に特性を追求していくことも可能です。
無電解ニッケルめっきを実現するためには、まず材料費が高くなりがちな上、めっき加工についても作業時間が長くなるためコストが増大しやすくなります。また、特殊なめっき液を使って化学的反応でめっきを行う技術だからこそ、めっき液の変化によって品質にムラが生じることもあり、適切な無電解ニッケルめっきの実施には高いレベルの管理能力が求められることも無視できません。
もしもめっき槽の中で溶液の濃度などに差が生じれば、均一なめっき厚を獲得することができないので、管理者には十分な知識と経験が求められます。
無電解ニッケルめっきの最大の特徴は、めっきを施すのに電気を使わなくて良いことです。そのため、絶縁性の高い部品についてもニッケルめっきを行うことができるので、幅広い分野で部品製造や製品開発に採用されています。
加えて、リンの他にもセラミック樹脂やフッ素樹脂といった添加物を使用することで、めっきが持つ特性や性能の幅を拡大することも可能であり、多種多様なニーズに合わせて調整できることが強みです。
低リンタイプの無電解ニッケルめっきは、そのままの意味でリンの配合率が低い無電解ニッケルめっきです。析出した状態で被膜が硬く、アルカリ性に対して耐性を有することも特徴といえます。その他、ガラスやポリイミドといった特殊素材への密着性が良い点も強みです。
反面、均一のめっき厚など、品質を追求する上で難易度が高いといった特性もあります。
リンの含有率が8~10wt.%程度の無電解ニッケルめっきです。ニッケルめっきとしての機能性と、めっき加工の難易度のバランスを考えて、中リンタイプの無電解ニッケルめっきが一般的と考えられるでしょう。
耐食性・防食性に優れており、めっきスピードや一般素材への密着性にもメリットが多いといった強みが色々と存在しています。
リンの含有率が高いタイプの無電解ニッケルめっきです。低リン・中リンのニッケルめっきと比較して、ニッケルの特性が最も低い無電解ニッケルめっきともいえます。
一般的な用途として、高リンタイプの無電解ニッケルめっきはハードディスクの製造において、下地用めっきとして活用されています。
高リンタイプの無電解ニッケルめっきは、耐酸性に優れている反面、析出速度が遅いなどの問題もあります。
無電解ニッケル-ホウ素めっきとは、無電解ニッケル-ボロンめっきとも呼ばれ、リンを使う代わりにホウ素を使っている無電解ニッケルめっきです。また、ホウ素の含有率はおよそ0.2~1.0%とされています。
ホウ素を含有することで耐摩耗性が向上しており、ハンダ付け性に関してもリンを使った無電解ニッケルめっきより優れています。
日本電鍍工業には電気めっき技能士の特級から2級までの専門家に加えて、毒物劇物取扱責任者や公害防止管理者など多分野の有資格者が所属しており、めっき加工業者としてクライアントの企画段階からアドバイスを行っています。電解ニッケルめっき・無電解ニッケルめっきの双方に関して専門エンジニアによる手動ラインを構築しており、自動ラインでは対応が困難とされる細かなニーズや条件に対しても経験を活かして対応策を検討してくれます。
機能めっき | 亜鉛めっき、スズめっき、銅めっき、無光沢銀めっき、化学研磨、電解ニッケル、無電解ニッケル |
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装飾めっき | カラーめっき |
防錆めっき | 銅めっき、銀めっき、ニッケルめっき |
会社名 | 日本電鍍工業株式会社 |
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所在地 | 大阪府大阪市生野区巽北1-25-8 |
電話番号 | 06-6751-6194 |
所属組合 | 大阪府鍍金工業組合 |
吉野電化工業では一般的な素材だけでなく特殊素材や難素材など、多種多様な素材に対するめっき加工を提供しています。また、めっき加工に不可欠な治具設計や製造も請け負っており、同業他社からの依頼にも応じるなどめっき加工業界における縁の下の力持ちになっていることも特徴です。
鉄材だけでなくステンレスや特殊合金、MIMといった素材に対する無電解ニッケルめっきが可能であり、鋳物や非鉄合金についても相談に乗っています。
機能めっき | 硬質クロムめっき、スズ亜鉛めっき、亜鉛ニッケルめっき、亜鉛めっき、電磁波シールドめっき、電気金めっき(金-ニッケルめっき)、パラジウムめっき、ニッケルめっき、無電解銅めっき、無電解ニッケルめっき、複合めっき |
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装飾めっき | 半光沢ニッケルめっき、光沢ニッケルめっき、装飾クロムめっき |
防錆めっき | 金めっき、無電解ニッケルめっき、亜鉛めっき、亜鉛ニッケルめっき、硬質クロムめっき、スズめっき |
会社名 | 吉野電化工業株式会社 |
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所在地 | 埼玉県越谷市越ヶ谷5丁目1番19号 |
電話番号 | 048-951-1111 |
所属組合 | 埼玉県鍍金工業組合 |
サン工業では無電解ニッケルめっき加工によってマイクロメートル単位での膜厚管理を行っており、熱処理も合わせることで被膜硬度をHv1000程度まで高められることがポイントです。また、アルミニウム素材に対しての密着性も良いため、めっき加工の下地処理などにも用いられています。なお、無電解ニッケルめっきを非磁性にすることで、磁力の影響を抑えたいケースにも柔軟に対応することが可能です。
試作対応してもらえるため仕上がりを事前にチェックできます。
機能めっき | 金めっき、銀めっき、スズめっき、三価/六価クロムめっき、黒ニッケルめっき、電気ニッケルめっき、装飾クロムめっき、黒クロムめっき、亜鉛ニッケル合金めっき、亜鉛めっき、硬質クロムめっき、PTFE複合無電解ニッケルめっき、無電解銀めっき、無電解スズめっき、黒色無電解ニッケルめっき、無電解ニッケルめっき |
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装飾めっき | 黒色無電解ニッケルめっき、無電解ニッケルめっき、金めっき、銀めっき、三価/六価クロムめっき、黒ニッケルめっき、電気ニッケルめっき、装飾クロムめっき、黒クロムめっき、亜鉛めっき、硬質クロムめっき |
防錆めっき | 黒色無電解ニッケルめっき、PTFE複合無電解ニッケルめっき、無電解ニッケルめっき、金めっき、スズめっき、三価/六価クロムめっき、電気ニッケルめっき 装飾クロムめっき、亜鉛ニッケル合金めっき、亜鉛めっき、硬質クロムめっき |
会社名 | サン工業株式会社 |
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所在地 | 長野県伊那市西箕輪大芝原2148-186 伊那インター工業団地内 |
電話番号 | 0265-78-2510 |
所属組合 | 長野県鍍金工業組合 |
神谷理研では様々なニーズに対応できるよう幅広いめっき加工設備を導入しており、試作から量産まで一貫対応しています。また、複数のめっき加工を組み合わせたハイブリッドなめっき加工も行っており、ニッケルめっきにクロムめっきなどを組み合わせることも可能です。
鉛フリーの無電解ニッケルめっきも得意としており、熱処理によって表面硬度を高めるといった工夫まで対応してもらうことができます。なお、焼き入れ不可能な場合には無電解ニッケル-ホウ素合金めっきで対処します。
機能めっき | 亜鉛ニッケル合金めっき、銅めっき、銀めっき、金めっき、ニッケルめっき、ニッケルクロムめっき、硬質クロムめっき、スズめっき、無電解スズめっき、無電解ニッケル-リン合金めっき、無電解ニッケル-ボロン合金めっき、他多数 |
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装飾めっき | 銅めっき、金めっき、ニッケルめっき、ニッケルクロムめっき、防錆めっき |
防錆めっき | 亜鉛ニッケル合金めっき、ニッケルめっき、ニッケルクロムめっき、無電解ニッケル-リン合金めっき |
会社名 | 神谷理研株式会社 |
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所在地 | 【本社工場】静岡県浜松市東区 上新屋町156 |
電話番号 | 053-461-7309 |
所属組合 | 静岡県鍍金工業組合 |
旭鍍金では自社開発しためっき加工装置を始めとして、様々なシステムを導入することで加工依頼から納品まで一括管理できるよう生産管理の一元化を叶えています。
旭鍍金で対応可能な無電解ニッケルめっきは鉄鋼や銅合金といった素材に対して、めっき厚が2~10μmとなっており、バレルめっき工法や静止めっき工法などによって処理されます。
複雑な形状の製品に対しても品質を高めやすくなっており、幅広い業界への対応力が特徴です。
機能めっき | 金めっき、銀めっき、スズめっき、硬質クロムめっき、ニッケルめっき、無電解ニッケルめっき、鉛フリー無電解ニッケルめっき、銅めっき、亜鉛めっき、など |
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装飾めっき | 金めっき、銀めっき、ニッケルめっき |
防錆めっき | スズめっき、硬質クロムめっき、ニッケルめっき、無電解ニッケルめっき、亜鉛めっき |
会社名 | 旭鍍金株式会社 |
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所在地 | 三重県津市雲出長常町1201-8 |
電話番号 | 059-234-9555 |
所属組合 | 三重県鍍金工業組合 |
小型製品へのめっき加工に特化した専用めっき装置や、1750×1300×700mmサイズの全自動めっき加工装置など、小さいものから大きなものまでクライアントのニーズに合わせためっき加工を提供しています。
阪神鍍金精工所の無電解ニッケルめっきでは、鉄鋼素材やステンレス、銅合金、さらにアルミニウムやアルミニウム合金といった素材まで対応可能となっており、客観的な品質管理体制の品質評価として国際認証規格ISO9001:2015も取得しています。
機能めっき | 硬質クロムめっき、無電解ニッケルめっき、ジンケート亜鉛めっき、試作めっき(クロム、ニッケル、スズ、銅、ニッケル-リンめっきなど) |
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装飾めっき | 記載なし |
防錆めっき | 硬質クロムめっき、無電解ニッケルめっき、ジンケート亜鉛めっき |
会社名 | 株式会社阪神鍍金精工所 |
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所在地 | 兵庫県神戸市西区見津が丘5-2-3 |
電話番号 | 078-998-1650 |
所属組合 | 兵庫県鍍金工業組合 |
九州電化では大サイズの製品に対するめっき加工を得意としており、重さ1tや長さ2mといったサイズの製品でもめっき加工の相談に乗っています。また、独自のめっき加工技術の開発も進められており、開発しためっき加工やめっき製品は医療業界を始めとして様々な分野で活用されていることは特徴です。
鉄、ステンレス、銅・真鍮、そしてアルミニウム素材への無電解ニッケルめっきを提供しており、無電解ニッケルめっきとして対応可能なサイズは最長2m、重量250kgが上限となっています。
機能めっき | 金めっき、真鍮めっき、銅めっき、スルーホール銅めっき、無電解ニッケルホウ素めっき、スズめっき、銀めっき、クロムめっき、硬質クロムめっき、ニッケルめっき、亜鉛めっき、無電解ニッケルめっき |
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装飾めっき | 金めっき、真鍮めっき、銅めっき、スズめっき、銀めっき、クロムめっき、ニッケルめっき、亜鉛めっき、無電解ニッケルめっき |
防錆めっき | 金めっき、真鍮めっき、無電解ニッケルホウ素めっき、スズめっき、クロムめっき、ニッケルめっき、亜鉛めっき |
会社名 | 株式会社九州電化 |
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所在地 | 福岡県福岡市東区社領3-4-8 |
電話番号 | 092-611-3461 |
所属組合 | 九州めっき工業組合 |
ブラザーでは無電解ニッケルめっきと硬質クロムめっきが専門的に取り扱われており、無電解ニッケルめっきに関していえば最大幅2m、最大深さ3mまでの大サイズから、小さなピンサイズの製品まで対応できる点が特徴です。また、熱処理によってめっき被膜の硬度を最大Hv1000程度にまで高められることも重要です。
めっき加工の生産ラインはシステムによって一元管理されており、オートメーション化によって生産効率も向上されています。
機能めっき | 超大型無電解ニッケルメッキ、無電解ニッケルメッキ |
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装飾めっき | 無電解ニッケルメッキ |
防錆めっき | 超大型無電解ニッケルメッキ、無電解ニッケルメッキ |
会社名 | 株式会社ブラザー |
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所在地 | 神奈川県川崎市川崎区浅野町3番8号 |
電話番号 | 044-322-7571 |
所属組合 | 神奈川県鍍金工業組合 |
金属被膜研究所は無電解ニッケルめっきに特化しためっき加工業者であり、「ノンピンホール無電解ニッケルめっき」や「フッ素樹脂含有無電解ニッケルめっき」、「黒色無電解ニッケルめっき」といった複数の無電解ニッケルめっきプランを提案してくれる点が強みです。
複雑な形状や精密な形状の製品にも対応できる他、樹脂やセラミック、カーボンといった特殊な素材に対しても無電解ニッケルめっきを行うことができます。
なお、自動ラインだけでなく手作業も可能です。
機能めっき | 無電解ニッケルめっき、黒色無電解ニッケル、フッ素樹脂含有無電解ニッケルめっき、ノンピンホール電解ニッケルめっき |
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装飾めっき | 黒色の無電解ニッケルめっき |
防錆めっき | 無電解ニッケルめっき |
会社名 | 株式会社金属被膜研究所 |
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所在地 | 東京都品川区西大井6-5-12 |
電話番号 | 03-3775-5411 |
所属組合 | 東京都鍍金工業組合 |
黒坂鍍金工業所では無電解ニッケルめっきに関して自動ラインと手動ラインの両方を備えており、素材や目的に応じて使い分けられていることがポイントです。自動ラインではアルミやステンレス、鉄といった素材に対応しており、手動ラインではあさらに銅や銅合金にも対応することができます。リンの含有量によって3種類の無電解ニッケルめっきを選択できたり、テフロン複合無電解ニッケルめっきを選択できたりと、加工の幅が広い点は見逃せません。
機能めっき | 無電解ニッケルめっき、ニッケルボロンめっき、テフロン複合無電解ニッケルめっき 電気ニッケルめっき、スズめっき、ニッケル-リンめっき、金めっき、粉末上めっき(銅・ニッケル・金など) |
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装飾めっき | 電気ニッケルめっき |
防錆めっき | 無電解ニッケルめっき、ニッケルボロンめっき、テフロン複合無電解ニッケルめっき 電気ニッケルめっき、スズめっき、ニッケル-リンめっき、金めっき |
会社名 | 株式会社黒坂鍍金工業所 |
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所在地 | 東京都大田区山王4丁目15番15号 |
電話番号 | 03-3772-9011 |
所属組合 | 東京都鍍金工業組合 |
ここまで、無電解ニッケルについて紹介してきました。無電解ニッケルについてより詳しく知りたい方は、下記の別サイトで確認できます。ぜひチェックしてみてください。
無電解ニッケルについて
より詳しく知りたい方はこちら
「めっきのめ」