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電気的特性

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めっきの電気的特性
とは?

電気的特性を持つめっきを採用することで、幅広いシーンで安定した電気を供給できます。めっきを施す部品によって要求が異なるため、高い導電性や磁性、抵抗特性などの様々な電気的特性から選択します。役立つ機能性めっきを取り入れて、業務効率アップを目指しましょう。

主な電気的特性

主な電気的特性は以下の通りです。

  • 電気伝導性
  • 磁性
  • 低接触抵抗
  • 抵抗特性
  • 電磁波シールド特性

ここでは、それぞれの電気的特性の特徴とめっきの種類、適用例について紹介します。

電気伝導性

銀は優れた導電性を持つ金属です。そこから銅、金、ニッケル、錫の順に高い電気伝導性を有しています。しかし、銀や銅のように電気の伝わりやすい素材は酸化しやすいのが欠点です。そのため、電気伝導性の優劣のほかに、劣化のしやすさも視野に入れるのが重要です。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、プリント配線基板のスルホール部や電機部品の接点・コネクター・スイッチなどへの採用を検討しましょう。

主に使用されるめっきの種類

銅、銀、金、錫、ロジウム

電気伝導性の適用例

プリント基板、端子、スイッチ、コネクター、接点、リードフレーム

磁性

磁性は、磁気ディスクや磁気テープのような磁気記録媒体に欠かせません。磁性体は主に常磁性体、強磁性体(硬磁性体・軟磁性体)、反磁性体に分けられます。

常磁性体は外部磁場の影響を受けたとき同じ向きの磁場ベクトルに作用し、磁場を取り除くと磁化しなくなります。対して、外部磁場を取り除いた後も磁場の働きを維持するのが強磁性体です。

反磁性体は、常磁性体とは逆向きの働きをする物質。つまり、外部磁場とは逆向きに磁化されます。

主に使用されるめっきの種類

コバルト-りん、ニッケル-コバルト、ニッケル-コバルト-りん

磁性の適用例

磁気ディスク、磁気テープ、薄膜ヘッド

低接触抵抗

電気接触部の電気抵抗が小さい特性のこと。スイッチ特性とも呼ばれます。

スイッチやコネクターのような、金属同士による電気接続が必要な部位に使用される物質です。金属表面の摩擦による摩耗や酸化が不安になる箇所なので、耐食性や耐摩耗性、耐衝撃性も要求されます。

主に使用されるめっきの種類

金、ロジウム、ルテニウム

低接触抵抗の適用例

接点、スイッチ、コネクター、
リードスイッチ

抵抗特性

特殊な無電解ニッケルめっきをセラミック基体にめっきすると、優れた抵抗特性を持たせられます。抵抗値をコントロールする場合は、めっきの厚さで設定可能。量産性にも優れています。

主に使用されるめっきの種類

ニッケル-りん-ボロン

抵抗特性の適用例

電気抵抗体

電磁波シールド特性

電磁波による電子機器への障害を防止する電気的特性です。導電性に優れている銅やニッケルなどの無電解めっきを使用し、電磁波が透過するプラスチックに金属膜を形成。電子機器・通信機器による電磁波障害に影響されずに、プラスチックの特性を活かせます。

主に使用されるめっきの種類

無電解銅、無電解ニッケル

電磁波シールド特性の適用例

パソコン筐体、携帯電話、ビデオカメラ

電気的特性の付与が
できるめっき業者は
どこ?

物質に電気的特性を施すためには、高い知識と熟練の技術が不可欠です。また、幅広い業界からめっき加工の依頼を受けている業者だと信頼性が高く期待できます。さらに自社内に研究部門を設けていると、新しい技術を開発し、より多くのニーズに応えてくれるでしょう。

電気的特性を付与できるめっき加工業者を厳選してリスト化したので、ぜひチェックしてみてください。