めっき加工業者一覧
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スズキハイテックの無電解ニッケルめっきは、製品仕様に応じて高リン、中リン、低リンの3タイプから選択できるのが特徴。電池部品向けやEV車の冷却器向けなどにも対応しており、車載用途での厳しい品質基準をクリアしています。
高リン仕様の無電解ニッケルめっきでは耐食性とはんだ濡れ性はトレードオフの関係ですが、スズキハイテックの高リン仕様の無電解ニッケルめっきは独自の製造プロセスにより耐食性と安定したはんだ濡れ性の両立を実現しており、車載部品向けに採用されています。
スズキハイテックでは炭素繊維強化プラスチック部品へのめっきに対応しています。具体的にはCFRP(熱硬化性樹脂)、CFRTP(熱可塑性樹脂)、カーボン3Dプリンター造形品へのめっきです。CFRP(熱硬化性樹脂)はエポキシ樹脂とカーボンでできており軽量で高剛性なのが特徴です。
めっきを施すことで耐熱性や耐油性、耐摩耗性、耐衝撃性などの耐久性を付与できます。CFRTP(熱可塑性樹脂)は低コストかつ量産が容易で、常温保存可能、リサイクル性可能といった特徴があります。めっき加工することで高熱伝導性や防食性などの機能をもたせることが可能です。他に、意匠性やデザイン性といった装飾を目的としてめっき加工を施すこともあります。
スズキハイテックは、表面形状やめっき膜の膜厚、耐久性を評価する各種試験設備が充実しているのが特徴です。
表面形状やめっき膜の状態を目視で評価する装置としては、走査型電子顕微鏡(SEM)やカラー3Dレーザー顕微鏡、デジタルマイクロスコープを完備。また、膜厚を測定する蛍光X線膜厚測定器、温度や湿度に関する耐久性を評価する低温および高温の恒温恒湿保管槽、水蒸気や塩水に関する耐久性を評価するPCT試験機や塩水噴霧試験器等の他、めっき膜の成分を評価する定量分析装置など各種評価設備がそろっています。
これらの設備で、試作品から量産品まで徹底した評価と品質管理が行われています。
研究部門はあるか? | 〇 |
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試作対応は可能か? | 〇 |
研磨は一貫対応できるか? | 公式サイトに記載なし |
スズキハイテックの主な対応業界は自動車(車載部品)、通信(電子部品)などです。車のパワーユニットから小型の精密電子部品まで対応実績があり、自動ラインでのめっきと手動でのめっきのどちらにも対応しています。
他に、カーボン3Dプリンター造形品や、人工衛星、音響機器(スピーカー)などへのめっき加工の実績があります。これらは、炭素繊維強化プラスチック部品へめっき加工したものです。
会社名 | スズキハイテック株式会社 |
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所在地 | 【本社・工場】山形県山形市銅町2-2-30 |
電話番号 | 023-631-4703 |
所属組合 | 東北・北海道表面処理工業組合 |
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