神谷理研

公開日：2021年9月16日｜更新日： 2021年10月19日

神谷理研の特徴

神谷理研では、量産品から試作品まで対応できる生産設備を整えています。各生産設備にはメリット・デメリットがあり、使い分けることで多くの製品に対応しています。

全自動バレルめっきラインでは、小型の製品を大量かつ安価に処理できます。治具の接点後がなくめっき膜厚のばらつきが少ないのがメリットですが、軽いものや板状のものなどは注意が必要で、製品が混ざり合ってしまうので擦り傷や打痕を防ぐよう検討しなければなりません。

全自動ラックめっきライン・半自動ラックめっきラインでは、治具へのセットと取り外しは全て手作業で行うので複雑な形状の製品をめっきするのに向いています。専用の治具を製作するので治具穴などの接点が必要となり、接点跡が発生するので設計段階での検討が必要です。

専用めっきラインは、特定の製品をターゲットとしてめっき加工するラインで、主にラック形式で処理していきます。効率が良いというメリットがありますが、処理できる製品は限定されます。

複合手動バレルめっき・複合手動ラックめっきは、めっき浴槽は小型ですがさまざまな形状・素材の製品にめっき加工が可能です。めっきの仕上がりや異なるめっき種を比較検討したい場合に向いている設備です。

この他、研究室内の小型設備で試作品への対応も行っています。幅広い素材やめっき種に対応できますが、ビーカーレベルの常設でない設備で対応する場合もあるので、納期や数量は相談・検討が必要です。

神谷理研では、ニッケルめっきに他のめっき種を組み合わせることが可能です。ニッケルめっきにクロムめっき、スズめっき、金めっき、銅めっきなどを組み合わせることができます。

銅ニッケルクロムめっきのように3種のめっき種を組み合わせることもできます。複数のめっき種を組み合わせることで防錆性を付与したり、色調や質感の変更や外観をよくしたりすることが可能です。めっき膜厚の調整も可能なので、付与したい性能に合わせてさまざまな組み合わせを相談・検討できます。

神谷理研が対応している主な業界は、自動車、精密機器、航空宇宙、医療、設備機器、産業機器、装飾などの分野です。

具体的には、ボルトやナット、自動車部品、端子、電池のセパレーター、装飾品などの採用実績があります。自動車部品は、エンジンなどの機関内部の部品から外装部品（ヘッドランプ、テールランプ、ウインカー、マフラー）まで幅広く採用されています。また、量産品から1点ものや試作品まで幅広く対応しています。