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光的特性

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めっきの光的特性とは?

まぶしさを抑制したり、光をよく反射したりなど、光に関する特性です。自動車の内装・外装や一眼レフカメラなどに利用される表面鏡、アルミサッシなど、身近な部分で利用されています。

主な光的特性

主な光的特性は、以下の4つです。

  • 反射防止性
  • 光選択吸収性
  • 光反射性
  • 耐候性

それでは、それぞれの特徴と主なめっきの種類、適用例について見ていきましょう。

反射防止性

皮膜を黒くすることで光の反射、まぶしさを防止する特性のこと。防眩性とも言います。カメラや自動車の内外装品に要求されることが少なくありません。カメラでは、黒色クロムめっきや梨地ニッケル-クロムめっき。自動車・オートバイでは、黒色クロムめっきや黒色クロメートなどを採用することで、反射防止性に加えて高級化を図れます。

主に使用されるめっきの種類

黒色クロム、黒色ニッケル、黒色クロメート、各種梨地

反射防止性の適用例

精密光学機器、自動車、二輪車部品

光選択吸収性

0.3~2.5μmの波長の太陽光を効率的に吸収し、他の波長の太陽光はあまり放射しないという性質を持つ光的特性です。太陽放射の集積装置であるソーラーコレクタなどに採用されます。

安定したエネルギーの吸収・放射を考慮した場合、黒クロムめっき(吸収率:0.90~0.96、放射率:0.11~0.16)や黒ニッケルめっき(吸収率:0.91~0.94、放射率:0.07~0.11)が使われることが多いでしょう。

※参照元:オーエム産業株式会社 公式(https://www.oms.co.jp/service/plating-tec/plating2/cat5/)

主に使用されるめっきの種類

黒色クロム、黒色ニッケル

光選択吸収性の適用例

ソーラーシステム吸収パネル

光反射性

反射鏡のような光を効率よく反射すべき目的や、まぶしさを防いで安全性を高める用途などに広く用いられます

例えば、自動車のバックミラーにはアルミニウム上に光沢ニッケル・クロムめっきを。複写機の反射鏡には光沢ニッケル・金めっきを施しています。ただのガラスの鏡と違い、軽量で割れにくく保温化可能など、幅広いメリットがあるので合理的です。

主に使用されるめっきの種類

光沢ニッケル-クロム、金

光反射性の適用例

ミラー、反射板、表面鏡

耐候性

塗装面やプラスチックなどは紫外線による劣化を起こしやすい素材です。そこで、耐候性を伴うめっきを施し、太陽光から放たれる紫外線を防ぎます

製品の表面がもろくなり、色あせることがあると製品価値の低下に繋がりますが、紫外線から保護することで価値の維持と美観の向上が可能です。

主に使用されるめっきの種類

各種プラスチックへのめっき

耐候性の適用例

ツマミ、スイッチ、ケース

光的特性の付与ができるめっき業者はどこ?

ソーラーシステムや自動車、ミラー類など、幅広い用途で使用される光的特性。効率的な光の反射には欠かせません。では、この光的特性の付与を行える業者はどこでしょうか。

めっきに機能を付与するなら、相応の技術と知識が必要です。そのため、自社内に研究施設を設けて新技術を開発したり、研磨から鍍金までの対応実績が豊富だったりすると信頼できるでしょう。

光的特性をはじめとする機能性めっきを取り扱っている業者を厳選したので、用途に合っためっき加工により現状の打開を求める企業担当者は、ぜひ参考にしてください。